そうだ、アルハンブラに行こう(6)  緑うるわし

al_lin1


砂漠の多い乾燥しきった土地で生まれたイスラムでは、緑と水をたくみに建設に
取り入れると聞いていたが、居住区にあたるアルハンブラは緑の植栽がとても
豊かだ。

上の写真は「リンダラハの庭」。
ここはレコンキスタの後につくられた庭だとか。糸杉やオレンジの木、天人花やバラが
植えられ、ほっと心休まる空間だ。四方を高い建物に囲まれたこの庭は真夏でも
ほどよい木陰ができるようになっていて、庭の中心にある大理石の噴水のかすかな
水音が涼をさそう。

庭を囲む建物の壁の色がほんのり桃色がかっていて目にやさしく、緑のグラデー
ションがとても美しい。


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午後一番からずっと歩き通しだった夫と私は、ここのベンチに腰掛けて休憩させて
もらった。

壁面をぎっしりと埋めるかのようなアラベスク模様の綿密な装飾や、天井一面に
施された鍾乳石状の豪華な飾り天井といったデコレーションに圧倒され続けたあと
だったせいか、静かでやさしい空気が満ちたこの空間がとても心地よかった。


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ちょっと色合いの悪い写真になってしまったけど、このリンダラハの庭を建物の窓から
写したのが上の写真。


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噴水の水がとまっていて残念だったけど、かすかな水音を聞きながら、暑い日に
ここでのんびりと本を読んだりできたらいいなーと思った。

石造りの噴水のカーブをじーっと見ていたら、植え込みとおんなじような曲線を
描いているように見えてきた。気のせいかもしれないけど、しっかり計算された
調和のとれたデザインのように見える。


    ~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*


砂漠の多い土地で生まれたイスラムでは、緑と水をたくみに建設に取り入れる。
「アラヤネスのパティオ」(天人花の中庭)もそのひとつ。


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ムーア式の回廊がついた建物が水面に映って美しい。この日は少し風があったので、
水面がさざ波だっていたが、無風の日、ここをたずねると、鏡のようにおだかな
水面にくっきりと建物が上下さかさまに写り、それはそれは幻想的だ。


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なぜか私は、私はこの写真が好きだ。緑とアラベスク模様が一枚の写真におさまって
それぞれの美しさが調和した美を見せているからかもしれない。


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前回の記事に載せた、グラナダの街が眼下に広がるアルカサーバ(要塞)の突端の
写真を覚えておられるだろうか。あの写真に写った街はほんのごく一部だったけど、
実はあの先にはこんな景色が広がっている。

左手上方に見える大きな建物は、カトリックの勝利を記念して15世紀末に
建てられたグラナダ大聖堂だ。スペインで一番美しいルネッサンス様式の
教会建造物と言われている。


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アルハンブラから見下ろす「アルバイシン地区」の景色はとても美しい。
アルバイシンは城塞都市として設計され、グラナダで最も古い地区にあたる。

急勾配の曲がりくねった道が迷路のようにはりめぐらされた中に、白壁に囲まれた
家々がぎっしりと立ち並ぶ。白壁に糸杉の緑が映えて美しいこの地区は、もとは
イスラム教徒の居住地区だった。


al_green


アルバイシン地区の反対側には、こんな穏やかな景色が広がっていた。
空気が澄んでもっとお天気のいい日には、写真のさらに左手はるか彼方に
シエラ・ネバダ山脈がくっきりと見えるそうだ。


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ガイドさんなし、付け焼き刃の知識をたよりに夫と歩いてまわったアルハンブラ
だったけど、見るものすべてに感銘を受けて、時間があっという間にすぎていった。

ミネラルボトルの水1本だけ持って、5時間以上も歩き回ったので、上の写真を
撮った頃には、お腹が減ってきた。腹が減っては戦はできぬ。閉業時刻までまだ
時間はあったけど、そろそろアルハンブラに別れを告げることにした。

グラナダ最後の夜は、レストランで何かおいしいものを食べようと意見が一致した
私たちは、アルハンブラの丘の坂道をゆるゆると歩いて下っていった。
時折、アルハンブラを振り返りながら。

もしかしたら、アルハンブラでさっきまで見ていたものすべてはこの世のものじゃなくて、
ムーア人の魔法使いが何百年も前にかけた魔法でできていたんじゃないかという気が
ふとしたからだ。

どうやら、アーヴィングの本を読み過ぎたようだ。
                              (つづく)


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2009-01-17 (Sat)  |  スペイン  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

Comment

No title

10年ぶりのアルハンブラとグラナダの街並みをしっかりと堪能させてもらいました!どうもありがとう☆ アラベスク模様と緑の写真、きっと補色同士だし、それに違った形が目に安心感を与えるのね。う~ん、私にはアルハンブラがとっても美しいところだと思うけれど、やはりこのパーフェクトさは信仰の狂気さのような感じもするの。ノートルダムとかを見ていてもそう思うから。。。信仰ってすごいね!

グラナダの街並み、この乾いた感じが懐かしい気がするの。
また行きたいな、って思わせる写真に思わず見入ってしまいました。

chocolata*さんも今年は素晴らしい年になりそうね!^-^
たくさん素敵なことが待ち受けている感じで、うれしいよね☆ 

ゼラチンの話、あのね、私は粉ゼラチンを使う時には2~3割ぐらい少なめに考えるの。粉ゼラチンはしっかりと固まるのよ。フランスでは板ゼラチンの方が主流なので、ビックリ!話が逸れたけれど、板ゼラチン1枚は2gなの。これで液体が200g固まるの。粉ゼラチンだと5gで200~300g(300gだとちょうど柔らかさの上限になるのかな)固まるので参考までに☆
panipopo |  2009.01.17(土) 21:35 | URL |  【編集】

No title

リンダラハの庭!
なんと美しいのでしょう。
まるで私の想い描く秘密の花園みたい゚・:,。☆
閉ざされた扉を開けると、そこにはこんな絶景がまっているの゚・:,。☆(*'ー')もう、想像するだけで胸が高鳴ってきます。
本当にこんな場所があるのですものね・・・゚・:,。☆
そして私の空想の中で、必ずなくてはならないものが大理石でできた噴水!しかも、耳を澄ませば聞こえてくるぐらいの水音!
もうパーフェクト!!
ああ、本当にこんな場所があったんだ~~o(*^▽^*)o
しばらくこの写真を見てのんびりさせてもらいます♪





>えええo(*^▽^*)o作ってくださったのですかあ??
ありがとうございます゚・:,。☆
もう~~、大好きなchocolata*さんに作っていただけて本当に幸せです(人´∀`o)
ただ、旦那様大丈夫ですか?
親不知は痛いでしょ~~~(ノ_`。)私も3本も抜いてるから、あの痛みは・・・((´д`)) ぶるぶる・・・.
早く元に戻るといいな~~。・゚゚・(>д<;)・゚゚・。
りいこ |  2009.01.17(土) 21:58 | URL |  【編集】

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