オレンジ・ブロッサムの香り

flamenco_london

スペインに来る前にスペイン語のクラスに少し通ったというのに、
私のスペイン語はとってもあやしい。

スペインに来てから、スペイン語のクラスをとる機会がなかったこともあって
習ったことをかなり忘れてしまってるとくるから、
ほんとにどうしようもない。

3週間前から通い始めたフラメンコのレッスンでも、
みんなが右手をあげてる時に、私は何度も左手をあげてた。
(さいわい、あげた手でクラスメートをはたいてしまったことはないけど)

右(デレッチャ)と左(イスキエルダ)というスペイン語は
ちゃんと知っているのに、なんで間違うんだろう?

踊りながらスペイン語の指示を理解しようとしてる時は
脳にすっごく負担がかかっているんだと思う。

まず、フラメンコ特有のリズムをはずすまいと、
頭の中で「1・、1・2・4・5・7・・9・10」と
数字をカウントしながら踊っている。
それも、大きい字のとこにアクセントあるので、そこでメリハリをつけながら。

スペイン語で「ウン・ドス・トレス」とカウントしてるときもあれば
日本語で「いっちぃ、にぃ、さん」と数えてるときもある。

そこに、習った振付けを思い出そうとする努力が加わって、

さらに、音楽にかき消されながら聞こえてくるスペイン語の指示を
聞き取るという3つの作業を同時進行でやってることになる。

そんなわけで、レッスン中、私は振付けを間違ってばかりいるけれど、
音楽にあわせて踊るのはほんとに楽しくて、
1時間のレッスン時間はあっというまにすぎてしまう。

前世で私はアンダルシアにいたのかもしれないと思うくらい
フラメンコの曲を聴くと心と体が喜びだすのがわかる。
ついでに前世でしゃべってたはずのスペイン語が口から出てくると
いうことないんだけど、これはまだ経験したことがない。

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住んでる国のことばがうまく話せないと、人はついつい引っ込み思案になりがちで、
自分からがんばって話しかける努力はしてみるものの、
続かぬ会話にがっくりくる経験が何度か重なると、
ペラペラ話している人たちの輪の中にいながら
「一人ぼっち」の疎外感を感じてしまう。

そんなパターンに陥らないガッツのある人もたくさんいるけれど、
私はよくあるパターンにはまるタイプだ。

フラメンコのレッスン2回目を終えて
クラスメートがにぎやかに話をしながら着替えをしているとき、
そんな疎外感をちょっと味わっていた。


そんなところに、
天からエンジェルが送られてきた。

flamenco_london
      Photo by「季節の花 300」 http://www.hana300.com


その人はアンダルシア出身の小柄で美しい女性。

彼女の名前は「オレンジ・ブロッサムの香り」という意味の言葉で、
その名のとおり、とてもスイートな彼女は、
ニコニコと笑いながら、英語とスペイン語を使って私に話しかけてきてくれた。

海外で暮らしたことのある彼女は
「たくさんの人がいる輪の中での孤独」を何度も味わったことがあって、
スペイン語で苦労している私の気持ちが手に取るようにわかったのだろう。

以来、私がスペイン語で何かを話すたびに、
「ムイ・ビエン!」とほめたたえてくれる。

間違ったときには正しい言い方を説明してくれたり、
スペイン語でどうしても意味の通じないときは英語で助け船を出してくれて、
他のクラスメートと私が話せるように心を配ってくれたりすることも。

そんな彼女のおかげで、フラメンコのレッスンに行くのがいつも楽しみだ。

どこの国にも心やさしい人がいる。
そんな人に出会えた私はとてもラッキーだ。
この出会いを大切にしたいと思う。


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P.S.
教室の壁の1つが鏡張りになっていて、否応なく自分の全身がうつってしまう。
先生のポーズをマネしてフラメンコしてるつもりなのに、
鏡の中には盆踊りしてる自分が。。

2008-11-12 (Wed)  |  スペイン  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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